おうちのお子さまに次のような症状はありますか?
- 発疹
- 風邪でも無いのにいつも鼻づまり
- ぜん息
アレルギーの一つの原因には、どこの家庭にも必ずいるダニも含まれます。
生後1年までの乳児はアレルギーの発症するリスクが高いです。
生後1年まではハイリスク乳児と呼ばれています。
親御さんは慎重になり過ぎるくらいが丁度良いかもしれませんね。
ここでは、アレルギーが発症する原因や仕組みを見ていきます。
早速みていきましょう。
アレルギーが発症する原因について
アレルギーの原因は様々なものがあります。
- 食べ物
- ダニ
- カビ
- ホコリ
- 花粉
- ペットの毛やフケ
- etc…
アレルギー疾患は遺伝的要因と環境的要因のこれら2つによって発症します。
どういうことか次で見ていきましょう。
遺伝的要因によるアレルギーの発症
親がアレルギーを持っている場合、子どもにアレルギー因子が遺伝して発症することです。
環境的要因によるアレルギーの発症
お部屋が汚いことでアレルギーを発症します。
掃除が行き届かなかったり、そもそもやっていないことが原因ですね。
掃除不足により一般家庭では次のものが増加します。
これらのハウスダストを吸い込み続けることで鼻炎などの症状が出始めます。
凶悪な健康被害の原因ともいえるのは、カビ、ダニです。
ダニはホコリやゴミ、カビをエサにして増えていきます。
近年は昔に比べてダニアレルギーを発症する人が年々増えています。
この原因について次で説明します。
一般家庭のダニが昔より増加している原因について
ダニが増加している主な原因は、住環境の変化です。
昔の家の特徴はこちらです。
- 木造住宅
- 土壁
- すきま風が通っていた
昔の家のつくりだと、温度や湿度が抑えられていました。
近年の家の特徴はこちらです。
- 鉄筋コンクリート住宅の増加
- 気密性の向上
- エアコンなどの空調で年中快適
近年の家は、われわれ人間にとっても快適に過ごせますがダニにとっても快適な環境といえます。
一年中快適に過ごせる環境は、温度や湿度の変化が少なくなります。
むしろ高湿度になることが昔より多くなっているのです。
これらの環境的要因からダニが激増するようになりました。
するとダニアレルゲンと呼ばれるダニの死がいやフンが多くなります。
ダニアレルゲンを吸い込むことでアレルギー疾患に悩むヒトが増加しているのが現状です。
一般家庭に生息しているダニの数はどのくらいか知っていますか?
一般家庭に生息しているダニの数は?
お部屋のダニのなかで約80%を占めるのがイエダニ科のチリダニです。
家の中のホコリをピンポン玉程度の大きさに集めたときに、そのホコリの中にイエダニが約4000匹いるといわれます。
一般家庭の中でダニの生息数トップ3位はコチラです。
- No.1 布団
- No.2 畳
- No.3 カーペット
具体的にどのくらいいるのか見ていきましょう。
No.1 布団
人によっては衝撃的な数でビックリするかもしれません。
内部にいるダニ数は、桁違いに多い。特に布団に多く蓄積するとの結果である。布団の中わたでは、使用年数にもよるが、古い布団では、布団わた1㎡あたり約10万~3億匹が見出され、そのほとんどが死骸である。
引用元:京都工芸繊維大学 繊維科学センター
布団の内部には最低でも10万匹のダニがいることになります。
1㎡あたり3億匹いるとか、怖すぎて信じたくないですね。
布団全体で考えると・・・
もちろん布団の清掃の有無や状況によります。
その大半はダニの死骸ですがダニアレルゲンのかたまりに包まれて寝ているのでしょうね。
また、掛け布団(綿)の表面にも約400匹/㎡います。
理想は100匹/㎡以下なので4倍の差がありますね。
No.2 畳
畳の表面は約50匹~1,000匹程度のダニがいます。
畳の内部には約100万匹~1,000万匹のダニが生息しています。
No.3 カーペット
カーペットの表面は約5,000匹~10,000匹程度のダニがいます。
カーペットの内部には10万匹~200万匹ものダニが生息しています。
あなたの身の回りに、目に見えないけれども相当な数のダニがいることがわかりますね。
住みやすい住環境になってきたことで日本の一般家庭に生息するダニが近年増加しています。
次で欧米と日本を比べて見てみましょう。
欧米と比べた日本のダニアレルゲン汚染レベルについて
日本は欧米と比べるとダニアレルゲンの室内汚染量が10~25倍も高いです。
その理由は、日本の温暖湿潤な気候に、高気密・高断熱住宅が多いためです。
日本のダニアレルゲンとして問題になるのは、室内チリダニのチリダニ科のヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニになります。
アナフィラキシーの原因ダニは、日本や海外でもコナヒョウヒダニが最も多いとされています。
日本の気候や環境的要因は、欧米と比べてダニが快適に過ごせる整った環境となっています。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、次のようなことを紹介してきました。
- アレルギーの原因は様々ある中でダニについて
- 遺伝的要因、環境的要因によるアレルギーの発症について
- 一般家庭のダニの数が増加している理由について
- 一般家庭の具体的なダニの数について
小さなお子さんがいる家庭は、特にダニを減らす努力は大切です。
うちは誰もアレルギー症状ないから関係ないです。
と思っている人は注意が必要です。
たまたまアレルギーが発症していないだけかもしれません。
子どもに遺伝的要因がなくてもアレルギーはでます。
環境的要因によってある日突然アレルギーを発症する可能性は十分に考えられます。
乳幼児はヒトの人生の中で最もアレルギーを発症しやすい時期です。
目に見えないダニが相手なので大変だとは思いますが、日頃から掃除などを心がけましょう。
あなたも一緒にダニ活で、快適生活を送れるように頑張りましょう。
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