冬の乾燥は風邪の原因となり、手荒れや指先のヒビ割れと何かとツライ時季です。
乾燥対策にお部屋の加湿をしたいけど、加湿のしすぎによるカビやダニが増えるのはイヤですよね。
加湿器を選ぶときはしっかり下調べしてからじゃないと危険ですよ!
大失敗した安物加湿器があります。
それは塩の分量によってスチーム量が大きく変わるタイプでした。
タンクに入れた塩の量が多かったのでしょうか、朝起きたら窓の結露がもちろん布団がシットリと濡れる大惨事になったことがあります。
安いだけの加湿器を選んで大変な目にあいました!
この記事ではあなたが間違った加湿器を選ばないように、おすすめ加湿器を紹介していきます。
それでは早速みていきましょう。
加湿器の種類
加湿器ってどんな種類があるのでしょうか?
加湿器もいくつかのタイプがあります。
タイプ別にその特徴や月の電気代といったコストも大きく変わります。
加湿器は主に次の5つのタイプがあります。
順番に説明します。
気化式加湿器【1番のおすすめ!】
濡らしたタオルに風をあてるイメージです。
特徴は、水を吸ったフィルターに風をあてて気化させた空気を放出します。
ヒーターを使用しないため加湿器のなかで消費電力は最も低いです。
メリットは?
デメリットは?
安全性は?
衛生面は?
スチーム式のように加熱沸騰しないので滅菌しませんが、吹き出す水の粒子は雑菌よりとても小さいです。
そのため雑菌が空気中に放出されることはありません。
ハイブリッド式(加熱+気化式)【2番目におすすめ!】
濡らしたタオルに温風をあてるイメージです。
特徴は、水を吸ったフィルターに温風をあてて気化させた空気を放出します。
通常の気化式と比べて早く加湿できます。
ヒーターを使用するため消費電力は気化式と比べて少し高めです。
メリットは?
デメリットは?
安全性は?
衛生面は?
吹き出す水の粒子は雑菌よりとても小さいため、雑菌が空気中に放出されることはありません。
ハイブリッド式(加熱+超音波式)
超音波で加熱した水を振動させて細かい粒子のミストにして放出します。]
特徴は、ファンやフィルターと搭載していないので音も静かで本体サイズも小さめなものが多いです。
ランニングコストとなる電気代は気化式とハイブリッド式(加熱+気化式)の中間程度です。
メリットは?
デメリットは?
安全性は?
衛生面は?
水を加熱するので雑菌を抑えます。超音波で水を振動させて細かい粒子のミストにして放出します。
スチーム式加湿器【おすすめしない】
ヤカンなどでお湯を沸かして湯気(蒸気)を出すイメージです。
特徴は、ヒーターで水をあたため湯気(蒸気)をつくるので消費電力は高いです。
メリットは?
デメリットは?
安全性は?
衛生面は?
水を沸騰させるので雑菌は死滅します。そのため雑菌が放出されないので衛生的です。
ダニ活では、スチーム式加湿器をおすすめしません。
ほかのタイプの加湿器に比べてカビ・ダニが発生しやすいと考えられるためです。
スチーム式は蒸気をだすため窓などに結露ができやすい特徴があります。
近くにおいてある物がしっとり濡れやすいです。
窓が結露で濡れるとホコリが蓄積してカビてしまいます。
カビた窓にカーテンが付着してカーテンもカビてしまいます。
部屋の中で暖房を使っていれば当然暖かくダニが繁殖する条件がそろいます。
これらの理由から、カビ・ダニが気になるあなたにとってスチーム式加湿器は、選択肢から外れます。
超音波式加湿器【おすすめしない】
超音波で水を振動させて細かい粒子のミストにして放出します。
ヒーターを搭載しない超音波式には【危険】がともないます。
「超音波式加湿器は腐った水を霧吹きスプレーで部屋中にふきかけている」と同じなのです。
水の雑菌は室温で十分に繁殖してしまいます。
タンク内の水をつぎ足しながら使ったり、水の交換をせずに久しぶりに使ったら水が腐っていた!なんてこともあります。
最悪死亡するケースもあります。
腐った水にレジオネラ菌が繁殖し、加湿器からレジオネラ菌が放出されてしまいました。
それを吸い込んだ高齢者が死亡したという事例があります。
タンク内や吹き出し口の通りの中まで隅々まで掃除を行うことはほぼ不可能です。
水を腐らせない対策として大手メーカーでは特殊なフィルターを取り付けるなどの工夫をしています。
注意すべきは中国などの国外からのメーカー製の加湿器です。
無名メーカー製ではなんの対策も施されていない場合がほとんどです。
ダニ活では、超音波式加湿器は推奨しません。
加湿能力の違い
木造和室、集合住宅及びプレハブ洋室の適用床面積によって定格加湿能力の目安があります。
次の表でみてみましょう。
木造和室 | 集合住宅及びプレハブ洋室 | 定格加湿能力(mL/h) |
5畳(8㎡) | 8畳(14㎡) | 300 |
8.5畳(14㎡) | 14畳(23㎡) | 500 |
12畳(20㎡) | 19畳(32㎡) | 700 |
17畳(28㎡) | 28畳(46㎡) | 1,000 |
25畳(42㎡) | 42畳(69㎡) | 1,500 |
加湿能力はお部屋よりワンランク広い適用床面積に対応した加湿器を選ぶとすばやく加湿できます。
タイプ別電気代の違い
電気代は気化式が一番安く、スチーム式が最も高いです。
気化式 <<< ハイブリッド式(加熱+超音波式) < ハイブリッド式(加熱+気化式) << スチーム式
こちらの表で一目瞭然です。
気化式はハイブリッド式(加熱+超音波式)の約1/14の電気代。
スチーム式の約1/50の電気代です。
それでは最新のおすすめ加湿器をタイプ別にご紹介します。
カビ・ダニの気になる方におすすめな加湿器
気化式加湿器【1番のおすすめ!】
Panasonic FE-KXT07/05
加湿器のなかでは1番おすすめできる万能加湿器です。
気化式は熱い蒸気がでないので、小さなお子さんがいても安心して使えます。
スチーム式や超音波式よりも、とても小さな水蒸気粒子を放出するため結露もほとんどできません。
結露ができなければカビ・ダニの発生を抑えられます。
Panasonic独自のナノイー(イオン)搭載でお肌のうるおいスピードが通常の約3倍です。
衛生面でもナノイーを加湿フィルターに充満させることでフィルターを清潔に保てます。
ナノイーによってタンク内の水も除菌されるので雑菌が繁殖されません。
10年交換不要のフィルターは月に1回、洗剤不要の水で押し洗いだけでフィルターの汚れがしっかり落とせるのでお手入れも楽チンです。
加湿器のなかで電気代が最も安い気化式はランニングコストが圧倒的に安いです。
安全性、衛生面、簡単お手入れ、格安電気代と4拍子そろっています。
Panasonic FE-KXT07/05 は、1番おすすめできる加湿器です。
製品名 | FE-KXT07 | FE-KXT05 |
---|---|---|
容量(L) | 4.2 | 4.2 |
加湿能力(mL/h) | 700 | 500 |
適用床面積 | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ |
・木造和室 | 12畳(20㎡) | 8.5畳(14㎡) |
・集合住宅及びプレハブ洋室 | 19畳(32㎡) | 14畳(23㎡) |
加湿時間(h) | 約6時間 | 約8.4時間 |
自動加湿運転 | 〇 | 〇 |
切タイマー | 2・4・6・8時間 | 2・4・6・8時間 |
ナノイー搭載 | 〇 | 〇 |
簡単お手入れ | 〇 | 〇 |
安心設計 | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ |
・チャイルドロック | 〇 | 〇 |
・空焚き防止機能 | ー | ー |
・転倒自動停止機能 | ー | ー |
・室温異常停止機能 | ー | ー |
消費電力(W) | 14 | 8 |
月の概算電気代(税込み) | 93円 | 53円 |
メーカー公開の商品情報をまとめています。記載のない情報は”ー”としています。
ハイブリッド式加湿器(加熱+気化式)【2番目におすすめ!】
ダイニチ工業 HD-RX320/520/720/920
ダイニチ工業の加湿器は人気加湿器です。
と3拍子そろった申し分ない実績があります。
吹き出す風は熱くないので小さなお子んがいても安心して使えます。
タンク、気化フィルター、トレイ、エアフィルターすべてが抗菌仕様で雑菌の繁殖を抑えられます。
ecoモードでは常に気化式運転となり、電気代もとても安く抑えられ(約71円/月)経済的です。
製品名 | HD-RX320 | HD-RX520 | HD-RX720 | HD-RX920 |
---|---|---|---|---|
容量(L) | 3.2 | 5.0 | 6.3 | 6.3 |
加湿能力(mL/h) | 300 | 500 | 700 | 860 |
適用床面積 | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ |
・木造和室 | 5畳(8㎡) | 8.5畳(14㎡) | 12畳(20㎡) | 14.5畳(24㎡) |
・集合住宅及びプレハブ洋室 | 8畳(14㎡) | 14畳(23㎡) | 19畳(32㎡) | 24畳(40㎡) |
加湿時間(h) | 約10.7時間 | 約10.0時間 | 約9.0時間 | 約7.3時間 |
自動加湿運転 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
切タイマー | 2・4・6・8時間 | 2・4・6・8時間 | 2・4・6・8時間 | 2・4・6・8時間 |
簡単お手入れ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
安心設計 | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ |
・チャイルドロック | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
・空焚き防止機能 | ー | ー | ー | ー |
・転倒自動停止機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
・室温異常停止機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
消費電力(W) | 161 | 163 | 290 | 470 |
月の概算電気代(税込み) | 1,070円 | 1,084円 | 1,928円 | 3,290円 |
メーカー公開の商品情報をまとめています。記載のない情報は”ー”としています。
ハイブリッド式加湿器(加熱+超音波式)
IRIS UHK-500
加湿量が約500mL/hとパワフル加湿ができます。
熱い蒸気はできないので小さなお子さんがいても安心して使えること。
湿度設定を40~70%の範囲で、5%単位で設定可能なこと。
切りタイマーが1~9時間の範囲で、1時間単位で設定可能なこと。
アロマポット付きなのでお部屋を好きな香りで癒しの空間にできること。
ランニングコストとなる電気代は気化式加湿器の次の安いこと。
他の大手メーカーには無いカユイところに手が届く加湿器といえます。
アロマポットを使いたい、電気代を抑えたい、ならこちらの製品が候補にあがるのではないでしょうか。
製品名 | UHK-500 |
---|---|
容量(L) | 4.5 |
500加湿能力(mL/h) | 500 |
適用床面積 | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ |
・木造和室 | 8.5畳(14㎡) |
・集合住宅及びプレハブ洋室 | 14畳(23㎡) |
加湿時間(h) | 約9.0時間 |
自動加湿運転 | 〇 |
切タイマー | 1~9時間の範囲で、1時間単位で設定可能 |
アロマポット | 〇 |
簡単お手入れ | △(お手入れの工程が多い) |
安心設計 | ∨∨∨∨∨∨∨∨∨ |
・チャイルドロック | 〇 |
・空焚き防止機能 | 〇 |
・転倒自動停止機能 | ー |
・室温異常停止機能 | ー |
消費電力(W) | 110 |
月の概算電気代(税込み) | 731円 |
メーカー公開の商品情報をまとめています。記載のない情報は”ー”としています。
最後に
いかがでしたか?
冬のカビ・ダニの発生を抑えるには加湿のし過ぎに注意することです。
ここで紹介した加湿器には自動加湿運転機能がついていますので安心して使えます。
月の電気代などのランニングコストやお手入れの手間を考えると、気化式、ハイブリッド式(加熱+気化式)の2タイプの加湿器が有力候補となります。
スチーム式加湿器と比べると加湿に時間がかかりますが、基本的に加湿器は長時間使うことが前提となります。そのため加湿速度をそこまで気にすることはないと考えられますね。
あなたもダニ活で、健やかな生活を送れるように一緒に頑張りましょう。
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